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2009.03.16 12:30

英大手ヘッジファンドのマーブル・バー、08年はリターンがプラスでも資金償還が殺到

未曾有の金融危機に見舞われた2008年は、運用パフォーマンスが堅調だったヘッジファンドでも大量の資金償還に見舞われていたことが分かった。【9日 ファイナンシャル・ニュース】

その典型例が英国のマーブル・バー・アセット・マネジメント(Marble Bar Asset Management)だ。同社は2008年のリターンがプラスとなった数少ないヘッジファンド運用会社の一つだが、それでも2008年下期の資金償還額は運用資産の45%に達した。

マーブル・バーのギラッド・ハイエム(Gilad Hayeem)CEO(最高経営責任者)は、投資家から資金償還の請求があっても償還を制限するゲート条項を発動しなかったことを明らかにしている。

米調査会社ヘッジファンド・リサーチの調べでは、ヘッジファンド業界全体の2008年のリターンはマイナス19%となっている。マーブル・バーでは、傘下のヘッジファンドのうち最もリターン低いファンドでも、わずか2%のマイナスと比較的良好な運用成績だった。

マーブル・バーは富裕層の投資家を専門とするスイス籍金融会社EFGインターナショナルの子会社で、オーストラリアで最も暑い地域が名前の由来となっている。マーブル・バーは2008年4月期決算では収益がわずか6%のマイナスと健闘したものの、それでも大量の資金償還が発生してしまったのだ。

2008年は、金融市場の混乱から空前の資金償還が起こり、欧州では100本以上のヘッジファンドが資金償還を制限した。

しかし、マーブル・バーに近い筋は、「ヘッジファンド業界が成功するためには、また、投資家を逃がさないようにするためには、資金の入り口よりも出口、つまり、資金償還に関するルールを変更するしかない」と指摘する。

米大手証券モルガン・スタンレーの欧州金融セクター調査部門の責任者であるヒュー・ファン・ステニス(Huw van Steenis)氏も、「資金償還を制限するゲート条項がなくなると、大量の資金償還やゲートで抑えられていた資金のローテーションが起こり、しばしば、それは全資産に及ぶ場合があるだろう」と話す。

クレディ・スイスのオルタナティブ・ベータ投資部門の責任者オリバー・シュップ(Oliver Schupp)氏によると、流動性の低い戦略のヘッジファンドが最初に資金償還に制限を加えるため、投資家は最初に、資金償還に応じるだけの流動性を備えたヘッジファンドに対して資金償還を求める結果となっている。

シュップ氏は、「場合によっては、資金償還に制限を設けることが投資家の利益になることもある。しかし、ヘッジファンド業界全体にとって、それが得策だったとはいえない」と指摘する。


Dow Jones
09 Mar 2009 00:01 GMT
DJ Financial News: Investors Cold-Shoulder Marble Bar

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