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2009.03.19 12:30

米ヘッジファンド2社、金融保証大手MBIAを提訴―地方債業務分離の撤回要求

米ヘッジファンド2社は11日、米金融保証大手MBIAを相手取り、保証業務の分割決定を取り消すようニューヨーク連邦裁判所に提訴した。

提訴したのは、オーリーリアス・キャピタル・マネジメント(Aurelius Capital Management)とファー・ツリー・パートナーズ(Fir Tree Partners)。

訴状によると、MBIAは先月、CDO(債務担保証券)などのストラクチャード・クレジットに対する保証業務と地方債に対する保証業務を分離、新会社に後者を移管する決定を行ったが、これは地方債に対する保証業務を再開することを意図したものだ、ヘッジファンド2社は主張している。

地方債保証の再開は、MBIAが保証しているストラクチャード・クレジット(仕組み金融)の保証先に対する差別行為にあたり、契約に記載されている誠実条項に違反すると指摘している。現在、MBIAが保証しているストラクチャード・クレジットは総額2,410億ドルとなっている。

また、原告側は、MBIAの業務分離による恩恵を受けるのは、MBIAの経営陣と地方債の保証先だけだと指摘。銀行救済や損失の一部肩代わりを決めた連邦政府は最大級の犠牲者だ、と強調している。
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MBIAの業務分離問題については、ニューヨーク州保険監督局のエリック・ディナロ(Eric Dinallo)局長が2月に、MBIAのストラクチャード・クレジット部門には十分な資金があり、今後の金融保証の支払いに支障が生じないとして、MBIAの分離案を承認している。

しかし、それとは対照的に、米信用格付け大手のムーディーズ・インベスターズ・サービス(Moody’s Investors Service)は、分離決定後、すぐにMBIAの格付けを「B3」に引き下げた。これはジャンク級格の中で上から6段階目の格付けで、ムーディーズはMBIAの支払い能力を保険当局ほど楽観的に見ていないことを示している。

他方、約15の銀行とMBIAの保険契約者は12日、ディナロ保険局長と会談した。しかし、会談後、同局長は記者団に対し、「会談は有意義だった」と述べるにとどめている。

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