
2008.06.16 10:55
アクティブ運用型ETFの問題点―保有銘柄の毎日開示が小型株投資を困難に

革新的と評価されるアクティブ運用型ETFだが、その運用には幾つかの問題点が見られると、11日付のダウ・ジョーンズのコラムが指摘している。
インデックスに連動するパッシブ運用を行うのが従来のETFだったが、ベンチマークを上回る運用成績を目指すのがアクティブ運用型ETFである。取引価格に保有銘柄を反映させるために、ETFは常に投資家に対してポジションを公開する必要がある。しかし、ポジションを明かせば、割安な小型株への投資が難しくなるという問題がある。
確かに投資信託の場合でも、ポートフォリオの情報を一部開示する必要があるが、その頻度は月に1度か、四半期に1度というのが一般的だ。しかし、アクティブ運用型ETFは、ポートフォリオを変更した翌日に保有銘柄を開示しなければならない。
ポジションを開示するリスクは、ファンドマネジャーの腕が最も発揮される小型株において鮮明化する。小型株は流動性が低い。そのため、大型のファンドが動けば、ほぼ確実に株価を押し上げてしまう。この影響を可能な限り減らすため、数日間にわたって小分けにして株を買うという手法が広く行われている。しかし、ETFの場合は頻繁なポジションの開示によって市場の注目を集めてしまうことになる。
今年に入って規制が変更されるまで、ETFはベンチマーク(S&P500など)と連動するものに限定されていた。従来のアクティブ型投資信託の資産額は、資産総額13兆ドルという投資信託の世界で大きな割合を占めている。ETF運用会社は、アクティブ運用型ETFによってアクティブ投信の資金を奪取しようとの狙いがある。
アクティブ運用型ETFの投資先は現在、皮肉にも、最も「流動性が高く、画一的な」証券市場、つまり大型株や短期債券に限定されている。ある専門家は「こうした市場は効率性が高く、アクティブ運用型ETFが活路を見出すのは難しいだろう」と説明する。
最初にアクティブ運用型ETFをローンチしたパワーシェアーズは、小型株ファンドに関して「興味深い」としながらも「現在のところ導入する計画はない」とコメントしている。
Dow Jones
GETTING PERSONAL: Active ETFs' Small-Cap Conundrum
