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投資信託業界情報

2008.09.04 12:43

【HFK独自取材】インタビュー:国際投信「グローバルETFオープン」(前編)

ヘッジファンドクルーク(HFK)は、ETFを利用した日本初の投資信託「グローバルETFオープン」を組成した国際投信投資顧問を訪問取材した。以下は取材内容をまとめたものである。

 

 

【ファンド・オブ・ETFsの投資信託を組成した理由】

ヘッジファンドクルーク(以下:HFK):今回、国内初となるETFを利用した投資信託「グローバルETFオープン」を組成された理由をお聞かせください。 

国際投信投資顧問(以下:国際投信):以前より個人資産のコアとなるファンド(コア・ファンド)の組成ができないか検討していました。当社では従来よりグローバル・ソブリン・オープン(グロソブ)をコア・ファンドとし、グローバル財産三分法を上手に組合わせて自分のためのバランス型ファンドを提供するようにしてきました。

しかし、投資家それぞれが適切なファンド投資比率を調整して保有するのは現実的ではなく、「これ1つで大丈夫」という投資信託が求められていたからです。

HFK:既存の投資信託を組合わせてコア・ファンドにするのは難しいということでしょうか。

国際投信:一般にコアなファンドというとバランス型を想定することが多いですが、サブプライム・ローン問題に端を発した資産価格の下落やコモディティ価格の上昇といった状況にバランス型ファンドの多くは完全には対応できなかったのはご存知の通りだと思います。

HFK:保有する投資信託の基準価格が大きく下落したことによって、債券など安全資産に資金を移す個人投資家の方もいたようです。

国際投信:今のようなインフレリスクが高まっている局面に対し、これまではインフレヘッジとして株式やREIT(不動産投資信託)が考えられていました。しかしインフレにはディマンドプル型とコストプッシュ型の2種類があります。

株やREITはディマンドプル型のインフレには対応できてもコストプッシュ型には対応できません。コア・ファンドとして長期保有してもらうには、コストプッシュ型インフレにも対応できるようにする必要があります。そのため当ファンドでは、物価連動国債やコモディティに連動するETFを組入れています。

また、将来のグローバル経済の構造変化に対してより適切な投資対象が将来出現するかは現時点では分かりません。そこに当ファンドがETFを対象とした理由があります。投資先をETFと規定しているため、今後出現するであろう新しいタイプのETFを入れ替えることが可能となっています。


【準備期間は1年以上、BGIは最適なパートナー】

 HFK:「グローバルETFオープン」の投資対象とするETFを全てバークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)が運用する「iShares」を選んだ理由を教えてください。

国際投信:BGIが運用・管理する「iShares」はETF業界のトップブランドだからです。さらに、当社もBGIもインデックス運用の点で長い歴史を有しており、当社がイメージするコア・ファンドを組成する上で最適なパートナーと判断したからです。

また、BGIは年金運用のプロという面とETF組成のプロの面の2つを兼ね備えており、当社としてはBGIがもつ2つの面を活かせないかと考えていました。BGI側も同様の思いを持っていたようです。両社の方向性が一致したことからBGIの運用するETFを使用してファンド・オブ・ETFsを組成することになりました。

 HFK:「iShares」はETF業界でトップのシェアを占めていますが、その他にステートストリートやバンガードといった会社も多くのETFを運用しています。

「グローバルETFオープン」の組成の段階で「iShares」以外のETFを組入れる考えは無かったのでしょか。また、今後「iShares」以外のETFを組入れる予定はありますか。

国際投信:コンプライアンスやデューデリジェンスの観点からパートナーとして選ぶべき会社を1社に絞った運用が合理的だと判断しています。実際、当ファンドを準備するまでに1年以上を費やしましたが、その半分はコンプライアンス対応に時間を割きました。今後も当ファンドに「iShares」以外のETFを組入れることは考えていません。

 HFK:ファンドの運用をBGIに委託していますが、貴社が独自に運用することは考えなかったのでしょうか。

国際投信:ファンドの組成を検討する当初は独自運用の考えもありました。しかし、BGIの分析能力、運用手法、データ管理能力を考慮し、パートナーシップを組むほうが好ましいと判断しました。

HFK:「グローバルETFオープン」のポートフォリオのリバランスの頻度を教えてください。 

国際投信:毎月1回BGIと定期会議を実施します。投資先ETFのパフォーマンスおよびリスクなどを分析し、原則として毎月リバランスを行う予定です。中・長期的には経済状況に応じて、ポートフォリオの配分比率を変更することも可能な仕組みになっています。

HFK:柔軟な対応ですね。リバランスに関連した質問ですが、25本ものETFを組入れていると各ETFのリターンにバラツキがでると思いますが、バラツキが生じた場合はどのように対応するのでしょうか。 

国際投信:基準ウエイトを超過したETFを売却する一方で、基準ウエイトを下回るETFを買い付けること(いわゆるリバランス)を実施することになっています。 

後編はこちら

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