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2008.11.18 17:37

【HFK独自取材】安心・長期で預けられる 投信を目指す「ひふみ投信」(第1回)

ヘッジファンドクルークは、独立系運用会社による直販型投信「ひふみ投信」を運用するレオスキャピタルワークス株式会社を訪問取材した。同社は、新興企業・成長企業投資において国内第一人者として知られる藤野英人氏がCEOを務める。同社の公募投信第1号となる「ひふみ投信」は、10月1日より運用開始した。


今回は、「ひふみ投信」のシニア・ファンドマネージャー、立田博司氏にインタビュー取材をした。立田氏は、国内外の債券・株式運用に長年携わった実績が国際的に高く評価されており、米「Forbes」誌による「ファンドマネージャー世界ベスト20」 (2001年)の1人に選出されている。以下は取材内容をまとめたものである。(全4回)

 理想の投資信託を目指し、直販型の「ひふみ投信」組成

ヘッジファンドクルーク(以下HFK):今回、直販の投資信託「ひふみ投信」を組成した理由を教えてください。

立田:社長の藤野も私も投信業界で長い間、運用の仕事に携わってきた経験があります。投信業界へのアンチテーゼではありませんが、理想の投資信託を作りたいと考えたことがはじまりです。

 

HFK:理想の投資信託は、既存の投資信託と、どのように違うのでしょうか。

立田:投資信託を運用する立場にいて、証券会社や銀行等の販売会社が望む投資信託と、個人のお客様が望む投資信託には大きなズレが存在していると感じていました。

個人、特に若い世代の方は、おそらく老後への蓄えとして、長い間安心して投資できる投資信託を望んでいるのではないでしょうか。しかし、証券会社や銀行は、個人の切実なニーズに沿った投資信託よりも、新興国やコモディティなど、話題性の高い「旬」な投資信託をより多く販売する傾向があります。こうした投資信託の中には、ハイリスクな商品が含まれている場合があり、大きな損失が出る可能性があります。
 
HFK:個人と販売会社の間には、たしかに大きなズレがあるように思います。個人が長期で安心して預けられる投資信託とはどのようなものでしょうか。

立田:まず、長期で預けていただくことを前提にするのであれば、低コストでなければなりません。投資信託を安売りするつもりはありませんが、低いコストで運用することができれば、低いコストでお客様に提供することが可能です。

しかし、一般的な投資信託は、購入、売却の両方が販売会社を通じて行われることから、コストが割高になってしまいます。投資信託の目論見書を見てもらえばお分かりになると思いますが、信託報酬のうち半分程度は、販売会社に支払われることになります。さらに、多くの投資信託の場合、購入時に販売手数料を支払わなければなりません。

また、販売会社を通じた投信販売は、運用者の意図をお客様に直接伝えづらい仕組みになっています。それは、一般的な投資信託を購入する場合、銀行や証券会社に口座を開設する必要があるためです。

お客様と直接かかわるのは販売会社であり、運用会社は、販売会社に投資信託を卸すのみで、お客様に直接触れ合うことはありません。このため、販売会社の意向が強く反映された投資信託が選定され、販売される傾向が強くなります。

理想の投資信託とは、コストが安く、運用者の考えや意図をお客様に直接伝えることができる商品ではないでしょうか。以上の条件を満たすことができるのは、直販の投資信託だと思います。

第2回に続く)

レオス・キャピタルワークス株式会社
http://www.rheos.jp/

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